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mandora
第3章【巡り合いサブリメン】

Episode 9 ~サブリガ+内藤=???~

AFもようやくコンプし、やっと赤らしくなってきたある日の事。
当時の私は毎日のようにレベル上げに出かけていた。
その日も待ち時間ほぼなしでPTの誘いが来た所であった。
男の名は「オロチ」。真っ白のAFに身を包むナイトだった。
PT構成は「ナ戦シ赤白赤←私」

さっそくチョコボに乗込み狩場へ出かける。
走り出して少したった時だった。私は一つの事に気が付く。
オロチの足がむき出しになっているじゃないか。AF脚はどうしたんだ??
なんと男はサブリガを履いていた。しかもAFもちゃんと持っているらしい。

私もサブリガを愛用していたが、PTで履く事はしなかった。
この男どういうつもりだろう??私はさりげなく聞いてみる事にした。
私「たくましい太腿ですねw」
オ「まぁねwやっぱりパンツ履かないと力が発揮できないからww」
なんて事だ!!私は雷に打たれたような衝撃に包まれた。

本当は愛用しているのに人目を気にしていた自分が恥ずかしくなった。
この時、初めて私は本当のサブリメンとは何かを知ったのだった。
私「実は、俺も持ってるんだよね。しかもこれ初めて釣りして釣った1年モノww」
オ「うはっwwいいねwww」
この瞬間PT構成が「戦シ赤白ササ←サブリメン」となった
パンツを履いた2人のチョコボを先頭に、一行は目的地に到着した。

PTを始めてすぐにこんなログが流れ出した。
「伝説の突き技パワースラッシュ!!!!TP0%」
「みwなwぎwってwきwたwぜwwwww」
こ、これは最近巷で噂の内藤ってヤツじゃないか!!!この男はいったい!!
この瞬間PT構成が「戦シ赤白サ内←内藤」となった。
しかしこの時2人はまだ知らなかった。更なるツワモノがPTに潜んでいた事に・・・

~つづく~


Episode 10 ~赤魔道士とは??~

オロチの「内藤マクロ」が狩場に響き渡る。
オ「いやー赤さん2人だからMPも余裕だね。」
守備的構成ではあるが、シの不意玉もあるのでそれなりのペースで経験値を稼げていた。
ハイペースではないが、安定していた・・・・はずだった。

私は自分の目を疑った。レベル60台のPTにも関わらず、もう一人の赤が剣を抜いたのだ。
そして、あたかも前衛であるかのようにモンスタへと突っ込む。
行っても何の足しにもならないだろう。どういうつもりだ・・・
しかし次の瞬間信じられない事が起こった。

突っ込んだ赤のHPが一瞬で真っ赤に染まった!!!
なんと、彼はタゲを取ったのだ!!一体どんな神装備をつけているんだ・・・
その時、オロチの叫び声がPTに響き渡った。
オ「赤さ~ん。殴るなら立ち位置変えて~。不意玉入ってるwww」

そうだろう。そうでしょうとも。赤が前衛から殴りでタゲ取るにはそれしかないでしょう。
それでも彼は一心に殴り続ける。その時オロチから念話が私に届いた。
オ「赤さんからすごい事聞かれちゃったよ~」
私「何聞かれたの??」
オ「【片手剣のスキルいくつですか】ってwそんでマックスですよって答えたら・・・」
オ「【うはww道理であたらない訳だww】ってwww」

そんな笑いもあり。PTも終盤に近づいた時私は一つの事に気が付いた。
自分の情報を非公開にしていたのだ。いかんな公開にしとかないと。
切替えたその時、「ジョブ⇒【赤/戦】」
道理でいつもより魔法リストの数が少なく見える訳だ。いや、実際少なかったんだろう。
恥ずかしかったが私はPTメンバに正直に伝えた。怒られても仕方ない失敗だ。
私「すいません。私・・・サポ戦でした。。。。」

皆「うはwwウケルwww」 なんて優しい人達だ。いや、これがサブリガの効果なのか?
オ「次、挑発していいよwwwラストだからwww」
私「やってみるww緊張するけどwww」
そしてラストの獲物となったカニが釣られて来た。
ターゲットを定めたその時、何か違和感を感じた。
名前⇒Aquarius(アクエリアス)
皆「それ違うwNMっwww」言い終わらないうちに白のテレポが発動した。

10分後私は、オロチ達と共にホラ石で風に吹かれていた。
数々のアクシデントに見舞われながらも、なんとかレベルを上げて帰ってきた。
オロチと共にサブリガを履き、健闘を称え合う。
この時2人はまだ知らなかった。近い将来、共に騎士団を創設する事を・・・・

~つづく~


Episode 11 ~デジョン3の意味~

広大なヴァナディールの移動に欠かせない黒魔法デジョン。
私自信も今まで数え切れない程この魔法のお世話になってきた。
正式な黒魔法として使用されているデジョン・デジョン2だけでなく、
自殺行為による強制帰還法のデジョン4・「通称死デジョン」
と言った型破りな物まで存在する。

黒魔導士の資格をなくしてしまった私にとってデジョン4は必須の移動法であり
最近では「D4で戻るよ~♪」はキメ台詞の用に発する言葉となっている。
しかし私にはずっと疑問に思っている事があった。
デジョン3ってあるのだろうか?あるとすればどんな物なのだろうか?

遠くの場所から自分を一瞬でHPに飛ばす、喜びのデジョン⇒D1
移動手段のない仲間をHPまで送り届ける、優しさのデジョン⇒D2
自己犠牲により強制的にHPへ帰還させる、悲しみのデジョン⇒D4
ではD3とは???考えても分からない。いや、存在すらしないのかもしれない。

そんなある日だった。。。
ザイドと名乗る剛の者から我が騎士団に挑戦状が叩きつけられた。
早速私はメンバと共に彼の待つズヴァール城へ向かった。
雪原を抜け、複雑な迷路のような城内をくぐり抜け、ようやく辿り着いた王の間。

長きにわたるミッションコンプリートまであと少し。
共に戦いミッションをこなして来たメンバ達にも込み上げてくるものがあっただろう。
私「じゃ、準備したら行こうか。最後の戦いへw」
皆「らじゃ~!!」

既にHP満タン状態で手持ち無沙汰だったパルセットが付近を走り回っていた。
その時だった。画面にこんなログが。
【パルセットはデジョンカジェルを使用した】
【デジョンカジェルの効果は発動しなかった】
また人をからかって遊んでるな。最終決戦の前だと言うのにこの男は。。。。

【パルセットはデジョンカジェルを使用した】
【デジョンカジェルの効果は発動しなかった】
【パルセットはデジョンカジェルを使用した】
【デジョンカジェルの効果が発動した】
皆「え????!」

パ「うぉ!!なんだそりゃ!!!走ってたのにキャンセルしなかったぞ!!」
皆「うはwwウケルwwww」
この瞬間、彼はD3の先駆者となった。D3それは自己犠牲による「笑いのデジョン」。
この後彼が30分かけて、HPから王の間まで一人で戻ってきたのは言うまでもないだろう。

~つづく(のか?)~

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