Episode 4 ~サブリガって何ですか?~
あの忌まわしいトレイン疑惑事件から3日後、俺は相変わらずバストゥークをブラついていた。
通りすがりの旅人にセルビナへの安全な行き方を聞いてみたが、みんな口を揃えてこういった
「上級者に手伝ってもらったら?LSのメンバに頼んでみなよ。」
LS??・・・あの街中で時々みかける「玉もって一人で話してる奴等」が持ってるヤツか?
つってもどうやって入るんだろ?しかも相変わらず異人さんしか知合いがいないからなぁ・・
そんな時私の耳に入ってきた誰かのシャウト。
「LSメンバ募集中ですw初心者さんも大歓迎♪」キタ!!まさにこれだ!!
喜びと不安で一杯になりながらも彼に話かける。「ホントに初心者なんですがいいですか?」
男はサラっとこう言った。「いいよ♪はいこれ付けてみて」そして私に玉(パール)を手渡す。
パールを身につけた瞬間、私の頭に会話が流れ込んでくる。
「こんにちは♪」「初めまして♪」いきなり複数の人間から自己紹介されとまどってしまう。
「私は一応リダやってるTですw今後ともよろしく」その後男は簡単なLSの説明をしてくれた。
その瞬間、私は夢にまでみた母国語の通じる友人が一気に出来た喜びに満たされていた。
しかしこの時の私はまだ知らない。この後、自分にとって運命の瞬間が訪れる事を・・・
暫しの間、私はT様の横で会話を楽しみながら、勧誘を見ていた。すると・・・
「う~ん。やっぱこの組合せが一番かなぁ」と呟きながら彼が着替をしているではないか。
この瞬間サンダガに打たれたかのような衝撃を受ける。それは正にカルチャーショックだった。
なぜなら彼は、私が今までに見た事もないような装備に着替えていたのだ。いや、装備なのか??
シックなローブに「鉄の股間」。これは・・下着なのか??剥き出しの太腿がまぶしい。
「それ・・なんですか??」私は彼の股間を指差して聞いてみた。
「ん?ああサブリガだよ♪」笑顔で彼は答えた。サブリガ・・なんて神秘的な響きだろう。
五分後・・俺は商業区で潮風に吹かれていた。卸したてのサブリガを履いてT様と共に。
通りすがりの旅人達が囁き合っている「ねぇ見て、サブリメンだよ」
正にこの時、生涯付合って行く事になる自分の別名を知る。「サブリメンか・・悪くないなw」
~第2章「ヴァナの中心でサブリガが叫ぶ」につづく~